元荒川に架かる出津橋を渡ると涼しい風が吹いてきます。

 来週の演劇論のハンドアウトに目を通しました。寺山修司の演劇に付いて語る予定です。短歌、小説、演劇など多様な横断的なジャンルで活躍していた寺山を語るためには、様々な作品からの引用をコラージュするのが面白いかも知れません。学生諸君には寺山修司原作・蜷川幸雄演出の『見毒丸ファイナル』のDVDを観てもらう予定です。『寺山修司青春歌集』(角川文庫)からの朗読も工夫してみたら面白そうです。
 5限の3年生のゼミでは国立西洋美術館に出掛けたエピソードを語りました。それからマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(社会思想社)を輪読しました。ユマニスムに付いての「指標」やバラと王子との愛の行程が他者との間の理解を深めていくプロセスであることを学びました。最後に『ユメ十夜』のDVDを観てもらいました。感想を書いてもらって、ゼミをお開きにしました。
 元荒川に架かる出津橋を渡ると涼しい風が吹いてきます。川沿いの小道を辿って北越谷の駅に向かいました。紫陽花の花々もすっかり枯れてしまっています。駅に着いたら浅草行きの区間準急が出る一分前でした。慌ててエスカレーターを駆け上がってホームに出ました。そうしたらホームで非常勤のM先生と出くわしました。5限の授業は疲れますねえ、週末の金曜ともなると身体も限界ですねえ・・・などとお喋りしました。帰宅して学生諸君が『ユメ十夜』のDVDを観て書いてくれた感想を読みました。漱石は「怖い」という感想が大半でした。