原田マハさんの作品を我ながら立て続けに読み続けています。

 今日はFさんとの「ランボー読書会」もありません。9時50分ごろにはバックパックに荷物を詰め込んで家を出ました。車中では昨日の帰路に武蔵浦和駅前の須原屋書店で買い求めた原田マハ著『旅屋おかえり』(集英社)を読み続けました。本の腰巻きから粗筋を書き写しておきましょう。「売れないアラサータレント「おかえり」こと丘えりか。唯一のレギュラー番組が、まさかの打ち切り……。依頼人物の願いを叶える「旅代理業」をはじめることに。とびっきりの笑顔と感動がつまった、読むサプリメント!」と言うのですね。
 今日は5限の3年生のゼミまで空き時間が続いています。研究室で主人公の丘えりかの行動を追い掛けて楽しみました。午後の3時過ぎには何とか一冊を読み上げることができました。「読むサプリメント」という惹句のように、すがすがしい読後感が残された一冊でした。それにしても原田マハさんの作品を我ながら立て続けに読み続けています。それだけ魅力のある作家なのだろうと思っています。
 5限の3年生のゼミでは先ずはマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』を輪読しました。第6章の「独創的なエクリチュール」と題された部分です。パイロットと王子の別離、ユーモアに付いて、詩情に付いてなどなどがテクストから読み取れることを確認しました。テクストの輪読を済ませてからオルセー美術館のDVDを30分ほど観ました。マネ、セザンヌ、モネ、ルノアール、ゴーガン、ゴッホなどの印象派の絵画を楽しみました。最後に学生諸君の近況をA4の紙に書いてもらいました。レポートに追われている学生諸君が多いようです。公務員講座の勉強も一休みしているという状態でしょうか。