レポートを締め切りまでに提出しない学生が必ず数名はあります。

takuzemi2013-07-31

 朝は7時半にバックパックを背負って家を出ました。7時42分発の武蔵浦和発の武蔵野線で移動を開始しました。車中では先日買い求めた金子雅子(かねこ・わかこ)著『死後のプロデュース』(PHP新書)を読みました。著者の夫である金子哲雄氏は『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』(小学館)を残して肺カルチノイドという難病で亡くなった方です。哲雄氏と雅子さんは哲雄氏の死後も驚いたことに対話を続けているのです。
 1限は英語研究基礎演習の試験です。6号館の624教室に移動しました。学生諸君の集まりが良くないので、試験開始の時間を5分間ほど遅らせました。試験時間は45分ですので、試験開始が9時5分、試験終了が9時50分となります。先述の『死後のプロデュース』を読みながら、学生諸君が答案を作成するのを待ちました。待ち時間の間にこの本を読了したのですが、不思議な気分が残ったままです。それは、先にも書いたように哲雄氏と雅子さんの間に哲雄氏の死後も対話が成立しているということなのです。私の頭の中に大きな宿題が残されたような印象を持ちました。
 レポートを締め切りまでに提出しない学生が必ず数名はあります。今日はそんな学生たちのレポートを採点しました。Iさんは漱石の『こころ』に付いてのレポート、そしてO君は『吾輩は猫である』に付いてのレポート、最後にK君は村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』に付いて書いてきました。IさんとK君は全出席なのですが、O君は半分ほども出席していません。出席も加味して採点するとなると、O君にはとても良い点は付けられませんね。