しばらく京大式カードを眺めて感慨に浸りました。

takuzemi2013-08-19

 1978年8月1日に作成したB6の京大式カードが出てきました。何と35年も昔のカードです。昔はラジオを良く聴いたものでした。この京大式カードもNHKのラジオを聴いて、その番組に触発されて作ったもののようでした。タイトルは「私の消夏法」というものでした。副題には「夏を涼しく過ごすには」と付けられていました。箇条書きで「進んで汗をかくこと」「進んで仕事をすること」とあり、「この二つの逆療法が最も有効である」との注釈が付いていました。そして結論とも言うべき3行目には「夏休みに充分に仕事をすると、秋には充実した満足感が得られる」と書かれていました。「積極的に生きることですね、遊ぶことも含めて」と続きました。(そのあとに勉強したいことのリストが並んでいました。)最後の一行は「加うるに、自分自身のための情操教育、感情教育」という言葉で終わっていました。しばらく京大式カードを眺めて感慨に浸りました。
 午前中は家人が仕事に出て行ってしまった居間で読書をして過ごしました。先日から読み続けている林宏平著『ブリティッシュ・ロック 思想・魂・哲学』(講談社選書メチエ)です。レインボー、レッド・ツェッペリンロキシー・ミュージックなどの懐かしいバンドの名前が続きます。けれども、それらの音楽はすでに過去のものになってしまったという喪失感が著者の語り口には色濃く感じられました。私が最後にロック・コンサートに行ったのは確か20世紀の最後の年だったと記憶しています。文教大学「音楽友の会」の部長だったハチスカ君と東京ドームでメタリカ、サンダー、ヨーロッパなどのバンドを聴きながら生ビールで盛り上がったのでした。あれから14年も経っているのですね。走り去る時の経過を痛感したことでした。