中野京子著『はじめてのルーヴル』を買い求めておきました。

 2日に1度ぐらい近くのスーパーマーケットまで無料の「純水」を貰いに行くのが、ほぼ私の役目になっています。この水を使って家人が料理を作ったり、私がカップヌードルを作ったりするのです。この「純水」は3種類のフィルターで純化されているとのことです。試みにその3種類のフィルターの名前を覚えて家まで戻ることにしました。セディメント・フィルター、カーボン・フィルター、逆浸透膜フィルターの3種類です。忘れずに家まで辿り着けたことで、小さな達成感を感じることができました。
 午後は少々自分の論文を見直しました。アラゴンの『ブランシュまたは忘却』はアラゴンの妻で作家でもあるエルザ・トリオレに反逆するスタンスが書き込まれているのではないかと考えたのです。第二次大戦の戦中・戦後にはエルザとアラゴンの夫婦関係を美化する余り一種の神話化が行なわれたのです。『ブランシュまたは忘却』はその脱構築の試みとして読み解くことができるだろうと考えました。
 午後は駅前の須原屋書店まで出掛けました。中野京子著『はじめてのルーヴル』(集英社)を買い求めておきました。一般書ではなく美術書のコーナーに平積みされていたために今まで私は気が付かずに過ごしていたのですね。さっそく午後は第1章の「なんといってもナポレオン」の章から読み始めました。豊富なカラーの図版が掲載されていて、大いに楽しみな読書になりそうです。