「俺の知らない俺が、どこかで俺を狙っている」という話しです。

 13101大教室では「ヨーロッパの文学」に付いて語りました。今日のテーマはパスカルです。パスカルが類まれなるレトリシアンであることを大いに強調しておきました。今日は週刊朝日百科「文学」で作ったハンドアウトに沿って読み進めました。パスカルの言葉「人間は考える葦である」や「クレオパトラの鼻、それがもう少し低かったなら地球の表情はすっかり変わっていただろう」などの言葉は創造的レトリックと呼ばれるのが相応しいと感じます。パスカルに付いての話しを終えてから、ミシェル・ブラン主演の『他人のそら似』を観ておきました。「俺の知らない俺が、どこかで俺を狙っている」という話しです。自分と瓜二つの男と出くわすという恐怖感がじわじわと高まります。最後に森田正博+寺田にゃんこふ共著『まんが 哲学入門』(講談社現代新書)とドミニック・ローホー著『人生で大切なことは雨が教えてくれた』(幻冬舎)の2冊の本を紹介しておきました。
 4限のフランス語6では『星の王子さま』を原文で読みました。受講生は今日も2名のみでした。KさんとSさんです。それでも熱心な学生諸君と好きなテクストを読み進める時間は貴重なものだと思います。今日はジェラール・フィリップのカセットテープも持ってきて少々聞いてみました。テクストを1時間ほど読んでから、オルセー美術館ドガの絵画を紹介するビデオを30分ほど観ておきました。これは2限のクラスで観たものと同じものです。今日は午後の6時から多文化理解コースの説明会が予定されています。待ち時間にブログの種を書き上げてしまうことにしましょう。