木曜日の「ヨーロッパの文学」のハンドアウトを作っておきました。

 木曜日の「ヨーロッパの文学」のハンドアウトを作っておきました。十八世紀の「啓蒙の世紀」に付いて語る予定です。ラテン語を媒介とした知的共同体が存在したこと、ルイ十四世の治下にアカデミー・フランセーズが創設されたこと、フランス語が国家語として成立したこと、ラテン語からフランス語へと知識人たちの言葉が移行したことなどを語ろうと思っています。
 4限の四年生のゼミでは『ちくま評論選』に掲載されている北田暁大氏の「見えない多文化都市」を読む予定です。江戸川区に集まるインド人たちや大久保のインターネットカフェに集まる中国人たちを分析した論文です。この論文は何度も読んでいて、面白いものだと感じていました。だから、今日はゼミの参加人数が少なくても輪読を進めるつもりです。
 昼休みに研究室でとんきん亭の箱弁当を食べていたら2年生のT君がやって来ました。聞けば私が「ヨーロッパの文学」で紹介した『2時間で上野で学び直す西洋絵画史』も読んだとのこと。フランスの絵画や音楽を学び直したいという希望を持っているとのことです。その上、フランス語も大学で学んだとのことで、多文化理解コースのゼミに参加するには文句のない人物だと言えそうです。
 4限の4年生のゼミでは北田暁大死の「みえない多文化都市」を輪読しました。なかなか面白い論文で学生諸君も楽しんでくれたようです。輪読を終えてからブリューゲルの絵画を紹介するDVDを観ました。群衆をその絵に描いたブリューゲルですが、その群衆は互いに視線を交わすことがないと知り驚きました。