父母はどこに行ってしまったのだろうと大きな溜め息を付いてしまいました。

takuzemi2013-10-22

 7時半には家を出て、7時42分の武蔵浦和発の武蔵野線に乗りました。座席を確保するなど思いも寄らぬ大変な通勤ラッシュです。中野京子著『怖い絵』(角川文庫)を読もうと思ったのですが、すぐに挫折してしまいました。茫洋と車窓からの風景を眺めて過ごしました。それにしても今日はどんよりと曇った曇天で、台風が過ぎ去るまでは晴天は望めそうもありません。北越谷の駅で下車して元荒川沿いの小道を辿るとほっとします。父が生前好きだったオシロイバナが咲き乱れています。母が生前好きだったミズヒキの地味な穂も見られます。ああ、父母はどこに行ってしまったのだろうと大きな溜め息を付いてしまいました。
 1限のフランス語は「小さなコント」の26ページからのモデル6から入りました。関係代名詞qui、ジェロンディフ、非人称構文などの文法事項を説明してから、「希望」を表現する構文に付いて学びました。練習問題を片付けてから、第7章の「大きな魚」の章に入りました。今日の文法事項は最上級や近接過去などです。その都度、表現が出てくる場所で説明することにしました。この話しは落ちも面白く完成度も高いと感じています。テクストを読み終えてからマリー・ローランサンの絵画を紹介するDVDを30分ほど観ました。それにしても何て悲しげな声なのでしょう。アポリネールの詩が詩人自らが語る朗読で聞こえてきて感動させられました。マリー・ローランサンはパリの下町で生まれ、貧しい環境で育ったそうです。その彼女が後に「贅沢」を愛するようになった経緯が分かりやすく語られていて楽しいDVDでした。