慌てて大学図書館まで返却に行きました。

 研究室でメールをチェックしていたら、図書館のスタッフからのメールが来ていました。返却日を過ぎた本が3冊有ると言うのです。夏目漱石の『坊ちゃん』、『吾輩は猫である』、『三四郎』の評論集を借りていたのでした。日付印を見ると確かに10月20日までとなっています。慌てて大学図書館まで返却に行きました。キャンパスを横切っていると教育学部のH先生や職員のMさんの顔を見掛けました。お二人には挨拶をしておきました。
 昼休みには多文化理解コースのゼミを希望する二人の女子学生が面談に来ました。Aさんともう一人のAさんです。ゼミで輪読に使っているマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』と『ちくま評論選』を見せておきました。選抜の可能性が有るかも知れないことを説明して、一週間以内に2000字程度の課題の作文を書いてくるように言っておきました。お二人に続いて4年ゼミ生のI君も研究室にやって来ました。ギリシャ神話を素材に卒論を書きたいのだが、乗りが良くない様子です。先ずは大学図書館に行って資料を漁ることが一番だろうとアドバイスしておきました。
 今日は4限の4年生のゼミで東浩紀氏の「動物化するポストモダン」を読む予定です。この評論の冒頭には「「大きな物語」が失墜した後の、未決のまま果てもなく引き伸ばされた日常を、どのように意味づけていけばよいのだろう。これが「ポストモダン」の問いかけだ。」という言葉があります。この評論のエッセンスがこの言葉に集約されていると感じました。