「まさに栄光に届かんとする時、死が彼を連れ去った」のです。

 8時20分には大学に着きました。同僚のO先生が独仏準備室を開けておいてくれたので、さっそく「小さなコント」の次回分のテクストのコピーを取っておきました。今日は雨が振っているので、教室へ移動するのにも傘が要ります。教材や教具を点検して715教室に移動しました。今日は「大きな魚」という笑い話の続きの部分を読みました。文法事項は直接話法、間接話法、最上級、近接過去などと言ったところです。テクストを一行ずつ学生諸君に当てて、読解を試みてもらいました。もちろんヒントを私の側から多めに提供しているので、何とか学生諸君も訳文が作れるようです。最後にモディリアーニの絵画を紹介するDVDを30分ほど観ておきました。ボヘミアンとして生きたモディリアーニは詩に於けるランボーや音楽に於けるモーツアルトに比べられる存在だと解説にありました。「まさに栄光に届かんとする時、死が彼を連れ去った」のです。
 2限の時間帯は相棒のFさんと「ランボー読書会」を楽しみました。今日もランボー研究家ブリュネルのテクストを一行ずつ音読して訳していきました。昼休みには女子学生、男子学生の順番で2名の多文化理解コースを希望する学生が私の研究室まで面談に来ました。女子のYさんは小学校教員になりたいという希望を持っている学生です。教育をテーマとした卒論を書きたいという希望を語ってくれました。2人目のY君は文学が好きだという自己アピールです。谷崎潤一郎の作品などを読むのが好きだということです。お2人とも2000字ほどの自由課題のレポートを一週間以内に提出するようにと言っておきました。