ローホーさんの語りたいことの主眼は「雨が孤独や断念や放棄のメタファーだ」ということです。

takuzemi2013-11-07

 しめやかな雨が降る朝となりました。朝方マンションのベランダから見下ろすと通勤客がみな傘を差して歩いているのが見えます。大学へと移動する武蔵野線の車中ではドミニック・ローホーさんの名著『人生で大切なことは雨が教えてくれた』(幻冬舎)を再読してみました。原題はフランス語の不定詞を利用した表現で「Aimer la Pluie, Aimer la Vie」となります。「雨を愛することは人生を愛することだ」とでも訳せましょうか。私の愛読書でもあり、三読、四読しても飽きることがありません。ローホーさんの語りたいことの主眼は「雨が孤独や断念や放棄のメタファーだ」ということです。人生の中で何度も体験しなければならない「雨」を進んで好きになってしまえば人生も好転するはずだとローホーさんは言いたいのかも知れません。
 2限の教育学部のフランス語は先ずはDialogueの復習から入りました。テープを聴いてから私の声に学生諸君の声をリピートさせました。文意も概略を説明しておきました。文法項目は指示代名詞、比較級、最上級の3つです。とりわけ比較の表現に重点を置いて説明しておきました。Activitésの練習問題は1問目は当方で説明して解答を与えておきました。2問目は比較の文を作るという重要な課題なので出席簿に従って5名の学生諸君を指名して解答を板書してもらいました。それから「えすかるご」が読了してしまってから読む予定の「小さなコント」が文教サービスに入荷したことをアナウンスしておきました。グスタフ・クリムトの絵画を紹介するDVDを30分ほど観て授業を終えました。