『ブランシュまたは忘却』を再読する」を司書の方に預けておきました。

 11月の9日(土)、10日(日)、11日(月)には少々身辺整理の時間を持ちました。年末調整の書類を作ったり、論文をまとめ上げる作業と取り組んだのです。年末調整の方は家人にも付き合ってもらい、何とか完成させることができました。論文の方は私一人で完成させるしかありません。稲田三吉先生の『アラゴン研究』(白水社)に掲載されているアラゴンの年譜を利用させていただきました。アラゴンの生涯を略述するテクストをunicodeで作成して論文本体と組み合わせました。また、論文の末尾の部分に基本的な文献を和書と洋書で6冊ほど書き加えておきました。
 1限の終了後には総務課まで年末調整の書類を届けに行きました。研究室でとんきん亭の箱弁当を頂いてから、キャンパスを横切って文教大学図書館まで移動しました。書き上げたばかりの論文「ルイ・アラゴンの『ブランシュまたは忘却』を再読する」を司書の方に預けておきました。T先生、N先生と私の3人で共同研究と取り組んでいたのを思い出したので、漱石研究14号「特集『吾輩は猫である』」(翰林書房)と宮崎かすみ著『百年後に漱石を読む』(トランスビュー)の2冊を借りておきました。西洋からの影響を中心に漱石に付いての論文を一本まとめるつもりです。近々、漱石論に付いて書き貯めるためのノートも一冊用意するつもりです。やはり新しい革袋を用意することから一つの仕事を始めるべきなのでしょう。この仕事は何とか上手く成功させたいと思っている仕事の一つなのです。
 4限の4年生のゼミで輪読する予定の市村弘正氏の「友情の点呼に答える声」をざっと読んでおきま言葉をした。「友情」という今では色褪せてしまった言葉を市村氏は復権させようと試みているようです。漱石の作品に出てくる様々な「友情」の形を思い描いて色々の感想を思い浮かべました。