市村弘正氏の「友情の点呼に答える声」を輪読しました。

takuzemi2013-11-13

 昨日の4限の4年生のゼミでは『ちくま評論選』(筑摩書房)所収の市村弘正氏の「友情の点呼に答える声」を輪読しました。20世紀という時代を「友情」という言葉が瀕死状態となった時代と位置付け、そこから社会が社会たりうる基礎的感情としての「友情」の再発見を試みようという評論です。このクラスでも最後の30分はラファエロの絵画を紹介するDVDを観ました。私は幾つかのクラスで繰り返して観ているのですが、ラファエロの恋人であった「ラ・フォルナリーナ」の肖像にはすっかりうっとりしてしまいます。今回の授業で『ちくま評論選』は丸ごと一冊読了してしまいました。次回からは外山滋比古著『思考の整理術』(ちくま文庫)を輪読する予定です。見付けやすい本なのでゼミ生諸君に各自で入手するように言っておきました。
 南越谷駅の構内のキオスクで毎日新聞の夕刊を買って府中本町行きの各停に乗るのが習慣です。昨日はホームで夕刊を広げたら「あっ!」と驚いてしまいました。大学時代の友人の岩佐倫太郎君の本がコラムに紹介されていたからです。書名は『東京の名画散歩』(舵社、1575円)です。岩佐君はiPhoneのアプリDragon Dictationを利用して原稿を書いたとも聞いています。岩佐君のFace Bookでは作品の出版記念会も開催されたとのこと。さっそく自宅に帰ってから岩佐君本人に電話して毎日の夕刊に紹介記事が載っていたことを報告しておきました。関西版の毎日夕刊には記事が掲載されていないとのことなので、手持ちの記事を切り抜いて、スキャンした映像を仲間たちにメールしておきました。