相棒のSさんと私の研究室で「ランボー読書会」を楽しみました。

 2限の時間帯は相棒のSさんと私の研究室で「ランボー読書会」を楽しみました。今日もランボー研究者の第一人者ピエール・ブリュネルのテクストを読み進めました。今日はランボーの『地獄の季節』の中の一節「朝」を読了して、「朝」に付いての注釈の部分も読み進めておきました。テクストの中には「労働=苦悩」説などが出てきて、Sさんと私とで「ふむ、ふむ!」などとオノマトペなどを発して妙に納得する場面もありました。
 昼休みには4年ゼミ生のS君が研究室にやって来ました。西欧の絵画をテーマに卒論を書こうと考えている学生です。先輩の書いたシャガールを主題とする卒論と(主にゴッホに付いての)ジャポニスムを主題とする卒論の2冊をS君に貸し与えておきました。11月30日の土曜日には英米文学科の卒論発表会がある予定で、多文化理解コースもそこに相乗りする予定です。卒論をまとめる締め切り設定としては満足の行くものになりそうです。
 ちょっと早いのですが、来週の木曜日の「ヨーロッパの文学」のハンドアウトを作ってしまいました。週刊朝日百科の「世界の文学」の記事をコピーしただけの代物です。テーマはスタンダールの『赤と黒』です。貴族の令嬢マチルダとの恋愛は割愛して、レーナル夫人との恋愛に集中して話そうと思っています。ジェラール・フィリップが『赤と黒』の主人公ジュリアン・ソレルを演じるDVDもあるので13101教室の大スクリーンに映写して学生諸君に楽しんでもらおうと思っています。5限の3年生のゼミまではたっぷりの時間があります。輪読のテクスト『ちくま評論選』の吉見俊哉氏の「ディズニーランド」を精読しておくつもりです。