来年度の能率手帳を買っておこうと言うわけです。

 10時過ぎには駅前の須原屋書店に出掛けました。来年度の能率手帳を買っておこうと言うわけです。私は商品番号1811の能率手帳クレスト・ブラックを愛用してきました。ここ数年間はずっと同じものを使ってきました。「能率手帳」が「NOLTY」という名前に変わってしまうのは多少とも名残惜しい気がしないでもありません。須原屋書店では「NOLTY」という名称に変わった1914年版の「能率手帳」を買っておきました。それ以外にも2冊の本を買っておきました。1冊は北杜夫著『どくとるマンボウ回想記』(日経文芸文庫)です。そして2冊目は岡田斗志夫+FREEex共著の『『風立ちヌ』を語る、 宮崎駿スタジオジブリ、その軌跡と未来』(光文社新書)です。興味のある『風立ちぬ』の方から読んでみました。岡田氏の読みでは堀越二郎と里見美穂子は理想的な恋人同志ではないと言うんですね。二郎は「美しいもの」にしか関心がなく、菜穂子の方も二郎の関心を引くために小細工をしていると言うのです。第2章の「アニメ作家・宮崎駿の「すごみ」では具体的なアニメ作品の各ショットを読解する形で宮崎監督の「すごみ」が語られています。第3章の「父と子」では父である宮崎駿と息子である宮崎吾朗の葛藤が語られます。息子の吾朗さんから見たら宮崎駿監督は随分と「目の上のたんこぶ」みたいな存在だろうと思いました。息子の吾朗さんに同情してしまいしまた。第4章の「ジブリはどこに行くのか」もビジョンと説得力が感じられる文章で納得してしまいました。岡田斗司夫さんは朝日新聞の「Be」の人生相談を担当しています。その文体で宮崎論を書いてくれたので、大変に面白い論評になったのではないかと思います。