「ヨーロッパの文学」ではバルザックの『ゴリオ爺さん』を中心に語りました。

 2限の授業が終わってから、研究室でとんきん亭の弁当を食べました。歯を磨いてから、キャンパスを横切って13101大教室に「ヨーロッパの文学」のハンドアウトと出席票をセットしに移動しました。キャンパスでは体育館の前で女性ばかりの4人組のロック・グループが大音量で演奏しています。観ている学生諸君も飛び跳ねながらリズムを取っています。若い人々が少しばかり羨ましくなってしまいました。
 3限の「ヨーロッパの文学」ではバルザックの『ゴリオ爺さん』を中心に語りました。近代社会の形成が交通網の完備や郵便システムの完成によって完結したことを夏目漱石の事例も交えて説明しました。バルザックが得意とした「人物再登場の手法」についても分かりやすく解説しました。手�勵治虫の漫画の手法と共通する面があると説明したのです。確かにお茶の水博士や怪人ランプは何度も手塚治虫の画面に登場します。最後に歌手のシャルル・アズナブールゴリオ爺さんを演じるDVDを観ておきました。何とか主人公のラスティニャックがパリに向かって呼び掛けるところまで観ることができました。
 4限のフランス語6は受講生が3名と少なめです。ところが今日はSさん1名しか出席していません。仕方がないのでルーブル美術館オルセー美術館のビデオを45分ほど観ておきました。それからエリック・ロメールの『パリのランデヴー』の第3話を観ておきました。パリのピカソ美術館が出て来るのですが、数年前に私も訪れたことがあり懐かしい感じがしました。