相棒のFさんとの「ランボー読書会」を研究室で楽しみました。

 2限の時間帯は相棒のFさんとの「ランボー読書会」を研究室で楽しみました。相変わらずランボー研究者ピエール・ブリュネルのテクストを一行ずつ音読して訳していきます。Fさんの方は私が作った訳文をノートに書き写す作業が加わるので大変です。『地獄の季節』の終盤に現れる章「朝」に付いてのブリュネルの注釈を読み終え、余すところは最後の章「別れ」だけとなりました。「すでに秋!−しかしなにゆえに永遠の太陽を惜しむのか。私たちが聖なる光明の発見につとめているのであるならば、−季節の推移に従って恍惚の死を遂げるひとびとからは遠く離れて」(宇佐美斉訳)と言うのです。切りの良いところで読書会を終えて、Fさんは角川ソフィア文庫の『アラビアンナイト』が面白かったと私に告げて帰っていきました。
 昼休みには多文化理解コースの私のゼミを希望する学生諸君が5人ほど面談に来ました。全員がモチベーションも高く、やる気もあります。少人数でのゼミ展開を私も希望していたのですが、余所に行ってもらうのは何だか気の毒です。全員私のゼミで引き受けることにしました。
 教育支援課に出掛けて職員のMさんにフランス語の6は試験を実施しないと告げておきました。受講生も3名と少ないので「日頃の勤惰」を見れば充分に採点が可能だからです。研究室に戻って来週の「ヨーロッパの文学」のハンドアウトを考えるための時間を持ちました。できれば夏目漱石の西欧からの「学び」に付いても少々論文の種が書ければ良いものだと思っているところです。