歩くうちにブリジストン美術館が見えてきました。

 20日の金曜日5限の3年生のゼミでは『ちくま評論選』(筑摩書房)に収められた国分功一郎氏の「「贅沢」のすすめ」を輪読して年内の全ての授業を終えました。30分ほどセザンヌの絵画を紹介するDVDを観てから、学生諸君の近況をA4の紙に書いてもらい、レポートの話しをしてから、ゼミの授業を終了しました。
 翌21日の土曜日には所用が有って大学に向かいました。ところが私の仕事がキャンセルされたとのことで、無罪放免となってしまいました。ちょっとばかりエア・ポケットに入り込んだような気分です。大学時代の友人の岩佐倫太郎君が書いた『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を持ってきていたので、この本で紹介されている美術館の一つブリジストン美術館に行ってみることにしました。中目黒行きの各駅停車で上野駅で下車して、東京駅の八重洲口に出ました。歩くうちにブリジストン美術館が見えてきました。現在は「カイユボット展−都市の印象派」が開催されていて、住民基本台帳カードを提示してシニア料金で見物できました。カイユボットの作品も素晴らしいものなのですが、ブリジストン美術館所蔵の作品も数多く展示されています。中でも「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」はルノワールパトロンでもあった出版事業者のシャルパンティエの娘だということです。(岩佐氏に寄る。)また同じルノワールの「少女」もいいですねえ。良い美術館巡りに恵まれた休日の一日でした。お天気も良くて、さほど寒くもない一日を過ごせたのは幸いでした。