国立西洋美術館で開催されている「モネ 風景をみる眼」展を観るためです。

 午後は埼京線の快速と京浜東北線の快速を乗り継いで上野駅の公園口に出ました。国立西洋美術館で開催されている「モネ 風景をみる眼」展を観るためです。クロード・モネの「雪のアルジャントゥーユ」、ファン・ゴッホの「ヴィゲラ運河にかかるグレー橋」、カミーュ・ピサロの「立ち場」、クロード・モネの「ジヴェるニーの積みわら」、ポール・ゴーガンの「海辺に立つブルターニュの少女たち」、モーリス・ドニの「踊る女たち」、クロード・モネの「舟遊び」、同じく「バラ色のボート」などの名画が私の目の前に素晴らしく美しい花々を咲かせてくれました。ゆっくりと「モネ 風景をみる眼」展を楽しんでからミュージアアム・ショップを愉しみました。美術館を訪れる時は毎回の習慣にしています。高額の本も少なくないので購入は控えてしまうことも多いのですが、見ているだけで得をしたような気分がしてくるのが楽しみだと言えるでしょうか。今日は立ち飲みの「たちおか」に行くのは遠慮してカフェ「ヒビキ」で一杯だけ生ビールを飲んで帰路に着きました。このカフェでメモ帳を引っ張りだしたらジョルジュ・クレマンソーの次のような言葉がメモ帳に書き記されてありました。「先駆者モネの眼は、私たちの眼を導き進歩させ、この世界をより深く知覚させてくれる」と言うのですね。クレマンソーはお香の容器の収集でも有名で、ずいぶん昔のことですが、その展覧会に見に行ったことも記憶に残っています。美術館を訪れる行き帰りの車中では梶尾真治さんの『おもいでエマノン』(徳間文庫)を読んで愉しみました。謎の女性エマノンの過去がしだいに明らかにされて行き、スリリングな展開を楽しめました。