梶尾真治著『おもいでエマノン』(徳間文庫)は歩きながら読むほどに

takuzemi2013-12-09

*京都で学生時代を送っていた頃の私の友人AT君のことや亡くなったお婆ちゃんのことなどです。
 この頃は朝方に良く夢を見ます。京都で学生時代を送っていた頃の私の友人AT君のことや亡くなったお婆ちゃんのことなどです。そんな訳で気分転換が必要なのかなと思い立ったので、長い散歩に出掛けることにしました。見沼代用水を行けるところまで行ってみるつもりです。仕事に出掛ける家人の後を追い掛けるように家を出ました。9時4分に武蔵浦和を出発し、9時12分には東浦和駅に着いてしまいました。駅のエスカレーターを上がり、改札を抜けて目の前の道路を横切りました。水路に沿って歩くうちにウォーキングを楽しむ人々やランニングを楽しむ人々が通り掛かります。今朝はすっかり冷え込んで、ウォーキングを楽しむ人々も例外なく軍手や手袋を身に着けています。私は手袋を忘れてきたことを後悔しました。9時45分には念仏橋に到着し青信号で国道を渡りました。この辺りから本格的な見沼代用水路に入ります。水路では猫を連れた男性が釣りを楽しんでいる姿も見掛けました。この辺りには樹々が多いのですが、何百万本も有りそうな樹々がひたすら凋落の季節を迎えている気がします。10時10分には国昌寺橋に辿り着き、大崎山国昌寺を訪れました。ここでトイレを借りて10分ほど休憩を取りました。10時20分には散歩を再開したのですが、目の前を東浦和駅近くで見掛けた男性が歩いているのです。黒いフェルトのテンガロンハットを被り、赤いシャツの上に黒のベストを羽織るという出で立ちです。茶色のズボンと軍手も身に着けています。背筋をしゃっきりと伸ばして歩く姿は実に爽快そうです。この男性の足は早くて、しばらくして私は置き去りにされてしまいました。実に矍鑠とした男性でした。

梶尾真治著『おもいでエマノン』(徳間文庫)は歩きながら読むほどに私を夢中にさせてくれました。
 総持寺近くの通舟堀ではオシドリが4羽も戯れているのを見掛けました。この一帯には、いやあ、まだまだ自然が残っていることに驚かされます。10時37分には五斗薪橋を通過しました。11時近くにやっと見沼自然公園に到着し、見沼代用水路の開祖井澤弥惣兵衛為永(いざわやそべえためなが)の銅像の前に辿り着きました。東武線の七里の駅まで歩くつもりだったのですが、そろそろ草臥れてしまいました。締切橋のバス停に着いたら、大宮駅東口行きのバスが目の前に来ています。大急ぎでバスに飛び乗りました。バスに乗ったのは11時5分でしたが、半ドンなのでしょうか、バスの中は高校生で一杯です。賑やかにお喋りをしている様子は天下太平という言葉を思わせました。11時32分には大宮駅東口に到着。高島屋7階のジュンク堂に立ち寄りましたが、本は買わずに店を出ました。12時15分には武蔵浦和駅に辿り着きました。長い長い一日でした。散歩の間に持ち歩いていた梶尾真治著『おもいでエマノン』(徳間文庫)は歩きながら読むほどに私を夢中にさせてくれました。8章のオムニバス形式という構成で時にはエマノンが出てこない章も有るのですが、大変に魅力的な一冊となっています。次にエマノンのシリーズが発行されるのは2014年1月8日『さすらいエマノン』です。これも能率手帳に日付を書き込んで楽しみにしているところです。夕方には駅の構内のQB−HOUSEまで散髪に出掛けました。いつものことですがFMラジオの流れるお店の中で散髪されていると、睡魔に襲われるようです。短い時間ですが、すとんと居眠りをしてしまいました。それが明日への活力を生み出してくれれば良いのですが……。