木曜日の「ヨーロッパの文学」ではランボーに付いて語る予定です。

 年内の授業も木曜と金曜で終わりです。木曜日の「ヨーロッパの文学」ではランボーに付いて語る予定です。ランボーに付いては相棒のFさんと10年以上も読書会を続けているのですが、なかなか語りにくい人物ですね。仕方がないので淡々とハンドアウトを読み上げてから、レオナルド・ディカプリオが詩人ランボーを演じる『太陽と月に背いて』を多めに観る予定です。先週はプロジェクターが動かなくて困惑しましたが、今週は復旧してくれることを祈るばかりです。
 「ヨーロッパの文学」のハンドアウトをざっと読んでおきました。文章は京都大学の宇佐美斉先生がお書きになったものです。郡山で開催された日本フランス語フランス文学会の学会で一度だけお会いしたことがあるのです。猪苗代湖で遊覧船に乗っていたら、学会で貰った紙袋を片手に提げている小柄な男性が船の手摺りに凭れて佇んでいたのですね。私が思い切って声を掛けると、男性は「京都大学の宇佐美です」とはっきりした声で答えてくれたのでした。もう随分と昔のことですが、その印象は今でもはっきりと覚えています。
 そろそろ冬休みに入ります。ヴァカンスにはあちらこちらの美術館巡りに時間を割きたいものだと思っています。それから家人と二人で箱根に行って温泉に漬かりたいものだとも思っています。授業があるのが明日と明後日だけですから、終末の土曜日からはお休みということになります。大学時代の仲間たちと始めた連句も一回り回って今度は私の番です。「月」を読み込むというお題が出ているので、じっくりと考えてみたいと思っています。