やって来たのはエドヴァルド・ムンクの版画を観るのが目的です。

 今日、国立西洋美術館にやって来たのはエドヴァルド・ムンクの版画を観るのが目的です。ムンクの展示室に入ると一際目を引くのが「マドンナ」と題された作品です。画面の左下にぎょろ目をした小さな人物がいるのですが、これは精子と胎児を象徴しているとの解説があって驚きました。続く「ヴアンパイア1」は「宿命の女(femme fatale)」のテーマを内包しているとのことです。「眼鏡を掛けた自画像」もいいですね。いかにも人間嫌いと見えるムンクの姿が克明に書き上げられています。かなりゆっくりとムンクの版画を観て会場を後にしました。美術展を観た後のお楽しみは言わずと知れたミュージアム・ショップの見物ですね。ルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」を1枚とムンク「叫び」と「青春」の2枚を買っておきました。気が付いたら、ミュージアム・ショップに私の友人の岩佐倫太郎君の書いた『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)が6冊ほども平積みにされていました。思わず沢山売れればいいなと思ってしまいました。帰路は赤羽駅の構内の本屋さん「ブックエキスプレス」に立ち寄り、平松洋著『絶世の美女130人』(中経の文庫)を買っておきました。今日は移動は順調で来る電車はどれも快速、しかも毎回座席を確保できるという絶好調の状態で武蔵浦和に帰り着きました。駅前の須原屋書店に立ち寄って、先日の朝日新聞の「天声人語」で紹介されていた沢木耕太郎著『流星ひとつ』(新潮社)を買い求めておきました。言うまでもなく自殺した藤圭子さんと沢木さんのインタヴューです。