企画展示室で開催されている特別展「世紀の日本画」を観るつもりなのです。

 午前中はテーブル拭き、布団畳み、ごみ捨てなどのるティーンワークを片付けてからホールで新聞を取って自室に戻りました。今日は日曜日なので書評欄にゆっくりと目を通しました。朝のテレビに退屈してしまったので、佐々木中さんの『晰子の君の諸問題』の冒頭の部分を読み直してみました。まさしく超絶技巧的な文体だと言えそうです。数日前のテレビで何とかカフカさんと言う美人のドラマーが出演していたのを思い出したので、手元のiPad 2で調べてみました。名前はシシド・カフカさん。ユーチューブに何曲もの楽曲がアップされていて、iPad 2で聴いて観て楽しみました。昼前には駅前の須原屋書店まで出掛けて、どこかに行ってしまったらしい太田紫織さんの『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』の「骨と石榴と夏休み」編を買っておきました。ついでにと言っては悪いのですが高野苺さんのコミック『orange』の1〜2巻も買っておきました。表紙の絵が気に入って買い求めたのですが、この直感は裏切られないものと確信しています。
 午後の快速に乗って上野公園に移動しました。今日は東京都美術館企画展示室で開催されている特別展「世紀の日本画」を観るつもりなのです。第1章の展示室ではのっけから狩野芳崖の「不動明王」が迫力があって度肝を抜かれました。同じ部屋の奥村土牛の「閑日」も小品ながら良かったですね。猫一匹と笹の葉だけが描かれている作品でした。川端龍子の「佳人好在」は京都の瓢亭を舞台にした作品です。手前に料理の一組が描かれているのがご愛嬌でした。第6章の「幻想の世界」では北田克己の「夜明けの地」が印象が強かったですね。少女がどこともつかぬ空間に半ば足を組んで漂っているという構図です。まさしく「幻想の世界」だなと思ってしまいました。観客もさほど多くなく、落ち着いて楽しめた絵画展でした。「今日はラッキーだったな」と思ってしまった一日でした。