森アーツセンターギャラリーで「ラファエル前派展」を観るためです。

takuzemi2014-01-28

 昨日は早目に昼食を済ませて12時41分の新木場行き快速に乗りました。新宿で都営大江戸線に乗り換えて六本木に向かいました。森アーツセンターギャラリーで「ラファエル前派展」を観るためです。5年前には学生諸君とロンドン語学文化研修に出掛けた時にテート・ギャラリーを度々訪れて、ジョン・エヴァレット・ミレーの「オフェーリア」などを何度も眺めて楽しんだものでした。けれども、それも遠い思い出になってしまって、細部は記憶の底に沈んで殆ど残っていません。ここで「ラファエル前派」に出会えるのは良い機会での再会と言えるのかも知れません。月曜日とあって観客も少なく落ち着いて観られるのが一番の楽しみでした。ミレイの「マリアナ」は青い服を着たしっとりとした女性像で楽しめました。その女性が腰に手を当ててのけ反っている姿勢もなかなかのものでした。続く「オフィーリア」は『ハムレット』の登場人物オフィーリアが狂い死にするという話となっています。夏目漱石の『草枕』などにも引用されて有名なエピソードとなっています。ヘンリー・ウオリスの「チャタートン」は17歳で自殺した天才詩人の姿を描いたもので、この作品も有名な作品です。続いて着目したのは「宗教」をテーマとした部屋の「よき子らの聖母」でしょうか。バランスが取れた構図が好ましく、人物たちもほのぼのとしているように感じられます。小品ですがフォード・マックス・ブラウンの「穀物の収穫」は何とも明るい風景で私としては大変気に入りました。同じ作者の「干し草畑」も夜になって月が出ている風景で「これも良いね!」と思ってしまいます。上野まで出掛けるのは自宅から30分ほどなもですが、六本木は1時間も掛かってしまい、結構疲れてしまいました。当然のことながら大好きな吉田類さんの「酒場放浪記」も観ずに眠ってしまいました。