伊坂幸太郎氏の『首折り男のための協奏曲』(新潮社)が目に止まりました。

 午後は昼食を済ませてから「ヨーロッパの文学」のレポートを読みました。中文科の3年生のFさんが書いてきた「ギ・ド・モーパッサンの『女の一生』を読んで」は面白いレポートでした。主人公のジャンヌが「もうやることがない、今日も明日も、その先もずっと。漠然とではあるが、そう思ったとたん、ジャンヌはなにやら失望を感じ、これまで夢見てきたことがしぼんでいくように感じた」と主人公のジャンヌの幻滅を的確に引用しています。そして次のように続きます。「そして気づくのである。自らの幸せと引き換えに、現実が迫り追ってくるのを。もう今までの自分には戻れないということを」と続きます。そしてFさんは「ジャンヌにとっての一番の不幸は夢を一つずつ失うことであると思う」と結論付けています。説得力のあるレポートを読むことができました。
 昼食を済ませてから息抜きに駅前の須原屋書店まで出掛けました。色々な本を物色したのですが、伊坂幸太郎氏の『首折り男のための協奏曲』(新潮社)が目に止まりました。頸椎症を患ったことのある私に取っては少々気味が悪いのですが、レポートを読み終わったら読んでみようと思っています。夕方には別所沼まで散歩に出掛けました。午後になって青空が出てきて、気温も高めなので「花と緑の散歩道」を歩いている人は数多くいました。別所沼に着いてみたらウォーキングを楽しむ人々よりもランニングを楽しむ人々の方が圧倒的に多いのですね。休日の日曜日という原因なのでしょうか? 別所沼を一周して帰路に着きました。駅前広場で同じマンションに住むノッポさんに会って挨拶を交わしておきました。