森見登美彦さんの『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』(新潮社)も読みました。

 森見登美彦さんの『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』(新潮社)も読みました。大変に楽しかったですね。森見さんと私とは年齢はだいぶ異なるのですが同じ大学の同窓生です。森見さんが出没しているスポットは私も何度か足を運んだことのある場所が少なくなく、例えば進々堂では全共闘の人々が大学を占拠していた時にクラスで自主ゼミナールを開催するために集まったことを記憶しています。吉田山にも何度も登ったことがあり、羽田事件で死亡したY君も、吉田山で一升瓶を抱えてクラスコンパを開催した時には大いに盛り上がったものでした。それから亡くなった親父と一緒に大学受験の前日に宿泊した木屋町の旅館も忘れられません。確か「よしふじ」と言ったかと思いますが、かなり前のことで記憶も定かではありません。私が受験と取り組んでいる間、親父がどこでどう時間を過ごしていたのかは、生前にも聞いていなかったので今もって皆目分かりません。その他にも色々の本を読みました。穂村弘さんの『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』(小学館文庫)は実験精神に満ちた言葉遊びの宝庫とでも呼べる作品でした。その他にも加島祥造著『わたしが人生について語るなら』(ポプラ新書)なども読みました。それから新久千映さんの『ワカコ酒』(徳間書店)も1〜2巻通じて再読して楽しみました。ついでにと言っては申し訳ないのですが、コミック版で3冊あるエマノンシリーズ『さすらいエマノン』『おもいでエマノン』『続さすらいエマノン』(いずれも徳間書店)も再読して楽しみました。美少女エマノンのシリーズがどれも再読に耐える本であることは私としても実感しているところです。