三菱一号館美術館で開催されている「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義」を観るためです。

 昨日の夕方には別所沼まで散歩に出掛けました。花と緑の散歩道を歩き始めたところで、同じマンションに住む「髭の写真家」ことNさんに珍しくお会いしました。私の顔を見てNさんが「ずいぶんスリムになりましたね」と言うので少なからず驚きました。この頃は糖質制限食もゆるやかなものに切り換えて、多少のお米やパンは食べてしまっているからです。多分Nさんは久し振りに見掛けた私の風貌が、時間差のために大きく変わっていたと感じたのでしょう。
 朝は6時過ぎに起きました。この頃は一日の始まりが早くなったなと実感します。朝の起き抜けの時間には親指シフトのノートパソコンを起動して共同研究の論文を少々書きました。夏目漱石がテクスト相互間作用を巧みに利用して作品を紡ぎ出すことを短文にまとめてみました。共同研究の論文にはフランス語の特殊記号なども入る予感がありunicodeで作成してWzエディターのアウトライン形式でセーブしておきました。
 午後は快速を利用して東京駅丸の内南口改札を出ました。三菱一号館美術館で開催されている「ザ・ビューティフル 英国の唯美主義」を観るためです。ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの「愛の杯」は妻を亡くした喪失感から逃れるためにこの絵を描いたと言われているそうです。フレデリック・レイトンの「パブォニア」は孔雀を意味する言葉だそうです。いずれの絵も官能的で美しいのに驚きました。フレデリック・サンドの「メディア」は凄みのある表情で、恋敵を破滅させるために呪文を唱えているという凄まじさでした。「オスカー・ワイルド 唯美運動と風刺」と題された小部屋が有りました。中にはビアズレーの版画が数点とサロメの愛情の昂りを示す絵がありました。「ヨカナーン、私はおまえの口に口づけしたよ」と題された絵がありました。