折しも「画家の目、彫刻家の手」と題された美術展が開催中です。

 サンドイッチと玉子スープで昼食を済ませました。13時21分の新木場行き快速に乗って移動を開始しました。赤羽で乗り換えて上野、秋葉原、東京と移動しました。東京駅八重洲口の地下街を選んでどんどんと直進しました。途中で案内嬢に聴いたら、24番の出口から出るとすぐにブリヂストン美術館が見える筈だと教えてくれました。言われる通りに出口を出たら幸いにも目の前に当の美術館がありました。折しも「画家の目、彫刻家の手」と題された美術展が開催中です。通常は800円の入館料なのですが、私はシニア料金の600円で入館することができました。エレベーターで2階に昇って作品を実際に鑑賞することにしました。先ずはエントランスに彫刻が並んでいて目を楽しませてくれました。パブロ・ピカソの「生木と枯木のある風景」、同じく「腕を組んですわるサルタンバンク」、そしてギュスターヴ・モローの「化粧」も良かったですね。謎めいた微笑を浮かべた女人が佇んでいるという縦長な画面です。それからジュルジュ・ルオーの「ピエロ」や「赤鼻のクラウン」の表情はなぜか悲しげで感情移入させられてしまいました。ポール・セザンヌの「サント・ビクトワール山とシャトー・ノワール」を鑑賞できたのも幸いでした。学生諸君にセザンヌのDVDを何度も見せているので、サント・ビクトワール山は記憶に刻まれている地名になっているのですが、こんな所で画家が好きな山と出会えるとは思っていなかったのです。クロード・モネの「睡蓮」や「雨のベリール」も良かったですね。最後にピエール=オーギュスト・ルノワールの「すわるジョルジジェット・シャルパンティエ嬢」と「少女」をゆっくりと眺めて帰路に着きました。まだ無垢な少女のイノセンスが私の記憶に残ったことでした。