国立西洋美術館の常設展はいつ行っても裏切られるということがありません。

 午後は早めに昼食を済ませて午後12時1分の武蔵浦和発の快速新木場行きに乗りました。赤羽で乗り換えて東京都美術館で開催されている「都美セレクション 新鋭美術家2014」を観るためです。美術館に向かう前に気が付いたのですが、寛永寺根本中堂跡地にある寒桜が満開になっていました。しばらく桜の木の下で茫洋として過ごしました。東京都美術館に移動してシニア料金300円也を支払って館内に入りました。残念ながら展示されている作品も31点とさほど多くはなく、インパクトを与えてくれる作品もわずかに原田圭さんの「お碗雨」や「こっちを見ている葉」などだけでした。ちょっと物足りない思いで無料で観られる国立西洋美術館の常設展を観たのですが、こちらも観客は少なくて、ゆっくりと作品を観ることができました。いやあ、美術品を鑑賞するなら、このくらいおっとりした環境が必要なのだろうと思いましたね。国立西洋美術館の常設展はいつ行っても裏切られるということがありません。
 革ジャンパーの下から二つ目のボタンが取れてしまったので、「アメヤ横町」に寄って良い革ジャンパーを入手しようと思い立ちました。上野から御徒町まで徒歩で歩いたのですが、残念ながら気に入った革ジャンパーは見つかりませんでした。けれども売り子の皆さんの大きな声には大いに元気づけられましたね。とりわけ若い女性の方で口元に左手を当てて、拡声器にでも見立てているのでしょうか、大声で商品の安さを強調しているのには何とも好感が持てました。随分前のことですが死んだ親父と一緒に年末に「アメヤ横町」に来てタコやマグロの切り身を買って帰ったのも懐かしい思い出です。親父が私の大学合格を本当に嬉しそうな顔で喜んでくれたのも想いだしました。