午後は国立西洋美術館の「モネ 風景をみる眼」を再訪することにしました。

 今日は太田紫織さんの『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(角川文庫)の新作が出ると言うので駅前の須原屋書店に開店と同時に駆け付けました。無事に平積みにされている新作を見付け、「男の隠れ家」の昔町迷宮も買い求めておきました。昼前には個人研究費で買ったノートパソコンLIFEBOOKA744/Hが届きました。まだ個人研究費で買った数冊の本が図書館から手続きが終わったとのメールが来ていなくて、パソコンの施設課への登録はしばらく見合わせることにしました。早めに食事を済ませて、午後は国立西洋美術館の「モネ 風景をみる眼」を再訪することにしました。松方コレクションの一点に加えられているカミーュ・ピサロの「立ち話」には既視感が感じられて何故か懐かしい気分にさせられました。クーロド・モネの「ジベルニーの積みわら」は言わずと知れた傑作です。ギュスターヴ・クールベの「波も力強い印象を与えてくれる傑作ですね。友人の岩佐倫太郎君はその著書『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)の中で「ただ波は波だけという斬新さ。物語もなく、宗教的な暗喩や説教ももちろんない。ただ波は波だけ。この透徹したリアリズムは驚くべきことです。」と記しています。またピエール=オーギュスト・ルノワールの「ムール貝採り」は明るい色調の海辺で画面の中に幼い人物たちが描かれている画面でした。パブロ・ピカソの「海辺の母子像」も私の大好きな一枚で、ゆっくりと観て楽しみました。企画展のチケットで常設展も観ることができるので、立ち寄ってみました。さすがに企画展ほどは混んでなくて、ゆっくりと慣れ親しんだ作品を観ることができました。今日は至福の一日を過ごすことができました。