山種美術館で片岡珠子さんの「めでたき富士」を観て楽しみしまた。

 午後は早めに昼食を済ませて、武蔵浦和発新木場行きの快速に乗りました。寒い一日にとはなったものの、車窓からは雲一つない晴天の青空が仰げます。JR恵比寿駅で下車して西口に出ました。先週の火曜日にも山種美術館を訪問したのですが、残念ながら展示品交換のために閉館でした。言わば今日は敗者復活戦のような気分なのですね。チケットを買って地下の展示室に移動しました。さすがに日本画の聖地と徒名されることはあって、名画がずらりと並んでいるのに驚きました。横山大観の「霊峰不二」や「心神」は定番と言っても良い仕上がりですね。橋本関雪の「夏日富嶽」にもうっとりとしてしまいました。小松均の「赤富士」は夕焼けに赤く染まった富士の姿に雄大な感じを受けました。片岡珠子さんの「めでたき富士」は私も以前別な作品を狭山の移動美術館で観たことがあったので、遠目にも片岡さんの作品だと分かって嬉しくなりました。他にも石田武の「吉野」など素晴らしい作品があり、同じ作者の「春宵」は桜の花が咲き誇っている風景でした。桜の花の開花を待ちつつ、富士山の姿も楽しんだという一日で満足しつつ山種美術館を後にしました。先日ソルボンヌ大学大学院に留学中の目白で会った時、私の友人の岩佐倫太郎君の『印象派琳派がわかれば絵画が分かる』(舵社)を進呈してしまったので、上野の西洋美術館にその本が半ダースほども平積みになっていたのを思い出したので買いに行きました。残念ながら国立西洋美術館は館内整備のために3月24日までお休みとのこと。岩佐君の本はレフェランス・ブックとしても不可欠なので帰宅してさっそくアマゾン・ジャパンに注文しておきました。