最近私が読んだ数冊の本を紹介しましょう。先ずは和田さんの『乙女の絵画案内』です。

takuzemi2014-03-19

 最近私が読んだ数冊の本を紹介しましょう。先ずは和田彩花さんの『乙女の絵画案内』(PHP新書)です。知名度の高い作家の村上龍さんの「女性アイドルによる、女性アイコンを巡る、魅惑的な旅の書。」という惹句が表紙に付いていて売れ筋を予感させます。さらに表紙を一枚めくると何と三菱一号館美術館館長の高橋明也さんの推薦文が付いていて「柔らかな語り口の文章を、ときにクレヴァーで鋭い目配りが引き立てています。」と評しています。それだけではありません。著者はアイドルグループ「スマイレージ」のリーダーだそうで、まだ19歳という若さです。しかも著者はなかなかの美形で「天は二物を与えず」という言葉にも例外があることを証明しているようです。次に読んだのは朽木ゆり子さんの『ゴッホのひまわり全点謎解きの旅』(集英社新書)は静岡市美術館を訪問する新幹線の中で読んだためでしょうか、あちらこちらを読み飛ばしたために全体が明確なイメージを結ばず、何だか期待外れの読書になってしまいました。太田紫織さんの『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(角川文庫)は全三冊あるのですが、ローテーションを組んで代わる代わる愛読しています。主人公の九条櫻子さんと相棒の高校生・館脇正太郎君が舞台となる旭川のグルメを紹介してくれるのが魅力です。正太郎君が食欲に打ち勝てず櫻子さんのトラブルに巻き込まれてしまうのがユーモラスで笑いを誘ってくれます。何度読んでも飽きないシリーズなので、このブログをご覧の方々にも一読を勧めておきたいと思います。