もちろんポーラミュージアムアネックスへ向かうのです。

 早めの昼食を済ませて、午後は12時21分の快速新木場行きで移動を開始しました。もちろんポーラミュージアムアネックスへ向かうのです。車中では『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 雨と九月と君の嘘』(角川文庫)を読んで楽しみました。池袋で下車して東京メトロ有楽町線新木場行きに乗り換えました。銀座一丁目に着くと、すぐに美術館がありました。エレベータで3階に上がって柏原由佳さんの「Thousand Years」や同じ作者の「Flankstad」などを楽しみました。柔らかな色調で描かれている画面に私も入り込めるような不思議な感じがしたものです。武居京子さんの「French Colors」と「Red landscape」と題された二つの作品はどちらも暖色系の色調を中心にした暖かそうな印象を与える作品で風も穏やかで天気も晴れ上がっている今日のような日に相応しい作品だと思いました。美術館を訪問すると妙に喉が乾くようです。地下鉄銀座一丁目の駅で自動販売機のクリスタルガイザーの小瓶を買って一口飲んでおきました。池袋からは14時30分発の快速川越行きで武蔵浦和に帰りました。帰宅してから漱石研究のアウトラインを少々作成しておきました。夏目漱石の作品がテクスト相互間作用を利用したテクストであること、また遊戯性を強調したテクストであること、小説技法の約束事を否定するテクストであること、またその結果、物語の結末がオープンエンドになることなどを語っておきました。けれどもなかなか満足が行かないのが少しばかり悔しいですね。(写真は柏原由佳さんの「Thousand Years」です。)