S君はレイ・ブラッドベリが大好きで、その時の熱気が私に伝染したのでしょうか?

takuzemi2014-04-14

 4月10日に有楽町のガード下のお店で、大学で同期だったS君と文学談議で盛り上がったためでしょうか? その時の余韻がまだ続いているらしいのですね。S君はレイ・ブラッドベリが大好きで、その時の熱気が私に伝染したのでしょうか? この所、レイ・ブラッドベリの著作を次々と読み進めているのです。まだ新版の『火星年代記』(ハヤカワ文庫)を読み上げたばかりですが、同じブラッドベリの『太陽の黄金の林檎』(ハヤカワ文庫)も読み始めたところなのです。新学期が始まったばかりで、ハンドアウトを用意したり、新入生の諸君と面談をしたり、臨時の学科会議が入ったりと意外に忙しいのですね。4月8日の朝日新聞朝刊には「読書時間ゼロの大学生が初めて4割を超えたという調査結果が報じられた。」との報道がなされたのですが、私は読書という深い愉楽を自ら禁じてしまうという事態が信じられません。軽い娯楽作品でも良いのです。例えば私は最近「怪人二十面相」のシリーズの完全読破に向けて、読書を続けているのですが、『少年探偵団』、『怪人二十面相』、『妖怪博士』、『大金塊』、『青銅の魔神』(いずれもポプラ社)を読み継いで分かったことがあるのですね。たわいないことですが、江戸川乱歩の『青銅の魔神』を例に取れば「ドス黒い顔で」、「ガックリガックリ歩く」とか「ユラユラとゆれ」などとオノマトペの全てがカタカナ表記になっているのですね。現在はシリーズ6冊目の『地底の魔術王』を読み始めたところで、子供の頃読んだストーリーをすっかり忘れてしまっているので、初めて読むような新鮮さが感じられるのです。