「日本の近代洋画」の部屋では中でも私が大好きなのは藤島武二の「黒扇」ですね。

 昨日はふと思い立ってブリヂストン美術館を再訪しました。今年になってから5回ほどもブリヂストン美術館を訪れているのですが、どの作品も飽きるということがありません。エントランスの彫刻ギャラリーではロダンの「考える人」や「青銅時代」が愉しめました。もちろん国立西洋美術館の中庭にある大きな像ではありません。習作なのでしょうか。可愛らしく小さな姿が楽しめました。やはり圧巻は大4室の「印象派」の部屋でしょうか。ルノワールの「すわるジョルジジェット・シャルパンティエ嬢」や「少女」、「花のついた帽子の女」などが楽しめました。またギュスターヴ・カイユボットの「ピアノを弾く弾く若い男」も私が最も偏愛する作品です。画面から立ち上る静謐さが何とも言えません。第6室の「日本の近代洋画」の部屋では浅井忠、黒田清輝藤島武二、岡田三郎助、山下新太郎、青木繁と言ったメジャーな作家が並んでいます。中でも私が大好きなのは藤島武二の「黒扇」ですね。画面のバランスが良く、全くぶれていないなと感じます。第7室の「世紀末芸術」の部屋ではモローの「化粧」やルオーの「ピエロ」、「赤鼻のクラウン」、「エルサレム」などの傑作が楽しめました。2回も会場を巡ってしまいました。何故なら「画家の目、彫刻家の手」と題された展示会は最終日だったからです。私の運が良かったことを神様に感謝しました。帰路も快速電車を乗り継ぐことででき、武蔵浦和には早めに帰ることができました。今日は浦和の須原屋本店で開催されている「マルク・シャガール版画展」を楽しみに行く予定です。ザウルスでメモを取りながら作品の記録を残したいと思っています。(写真は藤島武二の「黒扇」です。)