『オレステス』は「宙づりの神」というコラムに補足的に荒筋が書いてあります。

takuzemi2014-04-22

 今週に予定している「演劇論」と「文学」のハンドアウトのコピーを研究室に忘れてきてしまったので、講義物の下調べが全くできません。かなり気に掛かるので早めに大学に出掛けることにしました。多文化準備室の助手のMさんに「演劇論」と「文学」のハンドアウトを受け取って、さっそく下調べに取り掛かりました。今回の「演劇論」はエウリピデスの『トロイアの女』、『メデイア』、そして『オレステス』を扱うものです。『オレステス』は「宙づりの神」というコラムに補足的に荒筋が書いてあります。今回はビュアル的には蜷川幸雄演出、藤原竜也が主人公のオレステス、中島朋子がオレステスの姉のエレクトラを演じています。エウリピデスが観客の心を揺らぎに誘い、観客を突き動かして、視点の変化を受け止めさせる点を受講生諸君に強調したいと思っています。また、ギリシャ神話の題材はほとんど神話であるわけで、それはギリシャ人に取っては既知のものですよね。それをいかにして新奇なものに見せるかが悲劇詩人の腕の見せ所だということも説明したいと思っています。そして、絶世の美女ヘレナに付いて説明するつもりですが、補足的には学生諸君に「ヘレナをウェッブで調べてごらん」と課題を出すのも面白そうです。昼休みには演劇論が行われる725教室に移動してハンドアウトと出席調査票をセットして研究室に戻りました。教育支援課でコンソールの鍵を借りて、蜷川さんの『オレステス』のDVDを用意して、725教室に向かえば、全てはOKです。後は講義をスタンバイするばかりですね。