第3回の文学の講義では「『坊ちゃん』の世界を読む」と題してお話ししました。

 昼前には11時12分の各駅停車東京行きに乗って移動を開始しました。いつものように小諸蕎麦で天麩羅蕎麦を食べて早めの昼食を済ませました。ところが、ちょっとしたハプニングが有って驚きました。実を言えば小諸蕎麦のテーブルの下の物置に私のバックパックを忘れてしまったのですね。越谷駅で気が付いて、慌てて戻ったのですが無事にバックパックも有り事なきを得ました。
 第3回の文学の講義では「『坊ちゃん』の世界を読む」と題してお話ししました。漱石の文学が寄席趣味に象徴されるような江戸的な感受性にどっぷりと漬かっていることをお話ししました。『坊っちゃん』は正宗白鳥が批判している「「型の如き人間」ばかりが登場する「通俗小説」で「卑近な正義観」を振り回している」だけではありません。現実には存在し得ない「型の如き人間」を通じて、決して実生活では実現できぬ正義観を表しているのですね。
 一時間ほども喋ってからモンキー・パンチさんがキャラクターデザインした『坊っちゃん』のDVDを楽しみました。坊ちゃんの音声は西城秀樹さんが担当しています。原作にはないのですが、道後温泉に入った坊ちゃんが全裸のマドンナに出食わすというエピソードもあり大いに楽しめました。DVDは学生諸君にも大受けでした。ビジュアル系の副教材も講義物で大いに活用していこうと思いました。
 帰路は南浦和で途中下車して改札の外のQB−HOUSEで散髪をしてもらいました。Kさんというスタッフの方が仕事の達人で、散髪中に大変な睡魔に襲われて困ってしまいました。