「描かれたチャイナドレス−−藤島武二から梅原龍三郎まで」展を観て楽しみました。

 午後は早めの昼食を済ませて、13時01分の快速新木場行きに乗りました。車中では江戸川乱歩の『宇宙怪人』(ポプラ社)を読んで楽しみました。赤羽で13時13分発の快速磯子行きに乗り換えて移動を続けました。30分ほどで東京駅に着き、八重洲口地下街に向かいました。ブリヂストン美術館で「描かれたチャイナドレス−−藤島武二から梅原龍三郎まで」展を観て楽しみました。藤島武二の「匂い」は少女がピンクの艶やかな中国服を着て、薄緑の背景がそれを引き立てている構図です。また同じ作者の「東洋振り」は女性の横顔が描かれていて大変に清楚な感じを与えてくれるものでした。児島虎次郎の「支那服の少女」は左手を頬に添えて佇んでいる作品です。清楚な感じが微笑ましい印象を与えてくれました。カイユボットの「ピアノを弾く若い男」の絵が印象派の部屋の手前に有ったと記憶していたのですが、今回観たら前面に移動していて軽い驚きを感じたものでした。ジョルジュ・ルオーの「ピエロ」は相変わらずで、この絵を観る私も変わらないと感じると居心地の良さを感じます。児島虎次郎の「花卓の少女」は濃い青紫の中国服を着た少女が椅子に腰掛け、右肘を置いて手を頬に添えている。スナップショットを思わせる瞬間を見事に切り取った見事な作品だと言えそうです。北与野の書楽で藤田嗣治の版画を観ました。なかなか良かったのですが、中にシャガールの「花の争」と「太陽と赤い馬」という二点のリトグラフが有り大いに楽しめました。ちょっとした拾い物をした気分で自宅に帰ったものでした。(写真は藤島武二の「匂い」です。)