美術館巡りの経費を個人研究費で支払おうと考えました。

takuzemi2014-04-28

 美術館巡りの経費を個人研究費で支払おうと考えました。26日の土曜日には東京芸術大学美術館で「法隆寺−−祈りとかたち」展を観たのですが、日本的な宗教性の濃さの一端に触れることができました。けれども国内出張申請書の「命令書」と「復命書」、そして「出張の概要」と「出張の成果、所見等」を書くことで一件に一時間ほども掛かってしまうのですね。仕方がないことですが、大変な手間が掛かります。ブリヂストン美術館で「チャイナドレス−−藤島武二から梅原龍三郎まで」展を観たことも書き加えたら、かなりの時間が過ぎてしまいました。
 家人は月曜と木曜に仕事で出掛けます。その間に私はCDプレイヤーを書斎から引っ張りだして音楽を楽しむことにしています。今日はイェラン・セルシェルさんがビートルズ・ナンバーをギターで弾いている曲を楽しみました。また嘉手苅林昌さんの「おきなわの心」も聴きました。「島唄の神様」と呼ばれている嘉手苅さんですが、本当に声も良く、三味線も良く、ぞくぞくとしてしまいそうな私です。
 早めに今週の講義物の下調べに取り掛かりました。火曜日の3限には演劇論で「オレステイア」3部作が予定されています。これは一族が血で血を洗う恐ろしい復讐劇で息子のオレステスが母親を殺すなどという事件が起こるのですね。古代ギリシャで行われた春の大ディオニュシア祭がディオニッソスを祀る大祭であることを確認しておく必要が有ります。ディオニッソスは死と再生を司る豊穣とブドウ酒と酩酊の神ですから、狂気を誘発するのも、ある意味では当然なことなのかも知れません。