ミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読みました。

takuzemi2014-05-02

 朝は起き抜けの時間に地下の貯蔵室までごみを捨てに行きました。その足でホールに寄って新聞を取って自宅に戻りました。夏目漱石の『こころ』を切り抜くのと、林真理子さんの新聞連載小説『マイストーリー』を読むのはすっかり最近の私の習慣になっているようです。家に居ても手持ち無沙汰なので、早めに大学に出掛けることにしました。8時34分の各駅停車海浜幕張行きに乗ることができました。車中では夏目漱石の研究書を少々読んで過ごしました。
 多文化準備室に着いたら助手のMさんが5月の会議・行事予定を手渡してくれました。さっそく研究室に移動してNOLTYに私の参加する会議の予定を転記しておきました。2限の『ランボー読書会』ではミシェル・ビュトールの『ランボーに付いての即興』を読みました。ランボーの母親が娘のイザベルに宛てた手紙です。その中で死んだランボーの亡霊を母親が明瞭に目撃したと書かれていて驚きました。またランボーの母親は宗教的には厳格な人だと聞いていたのですが、息子のランボーに関しては熱い思い入れもあったとテクストに何度も記されていました。
 昼休みの研究室には2名の私のゼミの学生がやって来ました。男子学生は「学びのポートフォリオ」のための面談にやって来たのです。ポートフォリオをチェックして、私が読んだことが分かるようにしておきました。女子学生の方は先輩の卒業論文が見たくてやって来たのですね。先輩の書いた卒論を見せてから、念のため大学図書館に自分の関心領域を探すように勧めておきました。