5限の3年生のゼミでは「イニシェーションの物語」に付いて学びました。

 12時半にはゼミの学生諸君との対応も終わって学生食堂に移動しました。私に取っては定番とも言える「B定食の副食のみ」と「味噌汁」を食べておきました。薬を飲んで研究室に戻ったら、助手のMさんが健康茶を淹れて持ってきてくれました。いつもながら良く気が付くMさんです。
 5限の3年ゼミが始まるまで長い待ち時間があります。退屈しのぎに文教大学図書館まで出掛けました。図書館2階で有名な画家の画集を楽しみました。残念ながら私の大好きなラウル・デュフィの画集は美術専修の研究室に一冊有るだけだとのことでした。面倒臭いので借りるのは断念しておきました。地下1階に降りて私の大好きな石川淳先生のフォトアルバムを見ました。先生はいつもながら端正な顔だちでしばらく見とれてしまいました。
 5限の3年生のゼミではマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)を読みました。今日は「イニシェーションの物語」に付いて学びました。主人公が、彼を取り巻く世界や他の人々や、彼自身に付いて、とても重要な発見をするように導かれる物語だそうです。また「絆を作る」ことの重要さ、語り手のパイロットが父親のように王子を慈しむ「父子関係」のメタファーに付いても学びました。そして第3章から第8章に掛けての各章の冒頭には「知識の獲得」のテーマのヴァリーエーションが語られていることも学びました。最後に南果歩さんがナレーターを務める「星の王子さま、心の旅」のビデオを30分ほど観て、学生諸君の近況を書いてもらってお開きにしました。