損保ジャパン東郷青児美術館で開催される「オランダ・ハーグ派」展を観に行くのです。

 早目の昼食を済ませて、午後は13時1分の快速新木場行きに乗りました。今日は損保ジャパン東郷青児美術館で開催される「オランダ・ハーグ派」展を観に行くのです。先日から和田竜さんの『村上海賊の娘』(上巻・新潮社)を読んでいるのですが、海賊の娘「景」(きょう)が出てきてから急速に面白くなりました。シニア料金の800円を支払って館内に入りました。ハーグ派はゴッホモンドリアンに大きな影響を与えた点で重要な存在だと言うことです。第1室のジョルジュ・ミシェルの「パリ近郊の風景」は静謐さを湛えた画面で好ましい印象を与えてくれました。地味な風景画が多いだろうと思っていたのですが、その通りの地味さ加減で宗教性と静謐さの感動を私に与えてくれました。ギュスターヴ・クールベの「ルー川源流にかかる橋の水車小屋」はクールベの荒々しいタッチが表現されていて好ましかったですね。ヴィレム・ルーロフスの「虹」は雨上がり直後の風景なのでしょうか。点前に三頭ほどの牛が居て、上方には六羽ほどの鳩らしき鳥が飛んでいる。川の流れと木立もある田園風景でした。ヨーゼフ・イスラエルの「縫い物をする若い女」は縫い物という仕事に集中する一人の女性の姿、その熱心な姿が私に共感を感じさせました。フィンセント・ファン・ゴッホの「雪原で薪を集める人々」は雪の上で薪を背負った老若男女が苦役に耐えている風景で遠景に赤い夕日が沈んで行くのがいかにもゴッホらしいと感じました。ピート・モンドリアンの「ダイフェンドレフィトの農場」は日没の光景だろうか。画面全体が赤い色で手前に湖が有り、家と木立が湖面に反映している。宮崎県のアンテナ・ショップでビールを一杯飲んで紀伊国屋に立ちよって帰路に着きました。