「失せゆく谷中の原風景」という記事が一面トップに出ていました。

　家人の行動力と企画力は群を抜いています。私の知らないうちに文教大学の授業回数表をチェックして、６月６日の金曜日に学友会のために午後は休講だと知ると箱根の「山のホテル」をさっさと予約してしまったのですね。そして「ポーラ美術館」と「岡田美術館」を訪問しようと一人で決めているのです。私も美術館巡りは大好きですから、家人の言うことを聞いて、大人しく付いていくつもりです。家人に倣って美術館巡りを一人で企画立案してみました。宇都宮美術館で「マルク・シャガール」展を開催しているのです。新幹線を利用したり、宇都宮からはバスを利用したりと少々面倒なところも有るのですが、シャガール好きの私としては居ても立ってもいられていような気分なのです。行き当たりばったりの旅になりそうですが、期待は大きく膨れ上がっているところです。
　昨日の朝日新聞夕刊では「失せゆく谷中の原風景」という大変に気掛かりな記事が一面トップに出ていました。昔のことですが森まゆみさんの『谷中スケッチブック』をご本人にサインしてもらった記憶も有ります。朝倉彫塑館は私の大好きなスポットで度々出掛けたものでした。谷中銀座も大好きで、美味しいメンチカツと一杯の生ビールを頂きながらビール箱の即席椅子に腰掛けて、路地を行き交う人々を眺めながら楽しんだものです。上野から近いことも有って、早稲田の友人たちと花見を楽しんだ後、谷中の中華料理店で盛り上がったことも有りました。先日、谷中を訪れたら、その中華料理店は無くなっていました。古いものが淘汰されていくことは仕方がないことなのでしょうか。