カズオ・イシグロさんの『わたしを離さないで』を読んでみました。

 12時30分からは英文科の学科会議が開催されました。学科の審議議題は卒業・資格取得不可の学生に関する確認・対応、学生の履修登録状況および欠席状況の確認対応、特別な配慮対応を必要とする学生について、TOIC IPに欠席した学生への対応・・・と数多かったのですが、私が関係しているのは「父母と教職員の会の一日大学」に付いてと「英文科の指定校訪問(案)」に付いての二点のみでした。「父母と教職員の会」では6月8日の日曜日に9時半に3703英語準備室に集合して打ち合わせを済ませた後、11時35分から12時まで3307教室で個別面談を対応することになったのです。指定校訪問の方は公立の川口総合高校と公立越谷東高校を訪問することになったのですが、七月末までに行けば良いとのことで準備期間もたっぷり有るので、教育支援課の対応を待って行動すれば大丈夫でしょう。
 多部未華子さんの「わたしを離さないで」の舞台を観てから、遅まきながら原作のカズオ・イシグロさんの『わたしを離さないで』を読んでみたのですが、稠密な文体、練りに練られた伏線、ユーモアのセンス、失われたもの、青春の記述、寄宿学校「ヘールシャーム」の思い出、失われたものへの痛み、回想の遠近感と言ったものに感動しました。この作品を映画化したDVDが発売されているそうで、アマゾンで購入してみるつもりです。解説で英米文学者の柴田元幸氏が書いているように「『わたしを離さないで』を読んでみたのですが、稠密な文体、練りに練られた伏線、ユーモアのセンス、青春の記述、寄宿学校「ヘルシャーム」の思い出、失われたものへの痛み、回想の遠近感と言ったものに感動しました。この作品を映画化したDVDが発売されているそうで、アマゾンで購入してみるつもりです。解説で英米文学者の柴田元幸氏が書いているように『わたしを離さないで』は、細部まで抑制が利いていて、入念に構成されていて、かつ我々を仰天させてくれる、きわめて希有な小説である。」(p.441)と有りますが、私も全くそのように感じているところです。