3限の演劇論では「洗練されたフランス古典劇」と題してお話ししました。

 早めに家を出て9時40分のしもうさ号海浜幕張行きに乗りました。週末に宇都宮美術館で「マルク・シャガール展」を観たり、翌日には東京ステーションギャラリーで「ジャン・フォートリオ展」を観たりしたので、頭がすっかり講義モードから離れてしまったのです。そこで今日は早めに家を研究室に入って演劇論と4年ゼミの下調べを済ませておこうと思ったのです。
 3限の演劇論では「洗練されたフランス古典劇」と題してお話ししました。コルネイユモリエールラシーヌなどの著名な劇作家が出てきます。18世紀には、フランス語はヨーロッパの公用語となったこと、また古典劇における「三一致の法則」に付いても詳しく説明しておきました。
 暇を見付けて来週の演劇論と文学のハンドアウトを作りました。多文化準備室の助手のMさんに印刷をお願いしておきました。来週の演劇論は「女王は名優だった」と題して「劇場国家」に付いて語る予定です。一方、文学では漱石の自伝的な小説「『道草』を読む」と題して語るつもりです。
 4限の4年生のゼミでは萱野稔人氏の「ナショナリズムは悪なのか」を輪読しました。国家は最高の意志決定権を持っていること、法を定めて人びとの行為を取り締まること、かつその法的決定を独占していること、国家権力の成立は、そうした物理的暴力を唯一行使できることから、戦争という暴力を可能にしたことを学びました。今日のビデオは意表を突いてねじめ正一さんと谷川俊太郎さんの「詩のボクシング」を観ました。ねじめさんと谷川さんのやり取りが絶妙で楽しい時間を過ごすことができました。