昼休みには秋学期の「多文化理解概論」のスケジュールをNOLTYに書き込みました。

 とんきん亭の箱弁当を食べて早めの昼食にしました。企業努力と言っても良いのでしょうか。バランス良くまとめられた副食も具沢山です。お米も柔らかで食べやすいのですね。昼休みには秋学期の「多文化理解概論」のスケジュールを能率手帳改めNOLTYに書き込みました。私は第2回、第7回、第8回、第9回と担当する予定で、第2回で語る予定は「フランス語の美しさについて〜フランソワ・コペの「鳥たちの死」を読む」と題して講義する予定です。第7回の「モラリストの伝統について〜サン=テグジュペリの『星の王子さま』を読む」も私に取って得意なアイテムで余裕を持って講義が行えそうです。第8回の「ガリア精神と宮廷文化という相反する伝統について」と第9回の「近代化の諸問題〜識字率とオースマンのパリ改造について」の2回はまだ基礎的データを集め始めた段階で、夏休みの宿題だと言っても良いかも知れません。オムニバスの「情報処理と言語文化」も「多文化理解概論」に平行する形で行われる予定です。
 5限に行われる「将来構想委員会」まで、まだかなりの空き時間が有ります。大学図書館の2階に行って、ルオーやダリの画集を楽しみました。また持って行った二冊の「文学」のハンドアウト集を楽しみました。佐藤泉氏の『漱石片付かない「近代」』(NHKライブラリー)には「自分自身の「生」を意味あるものとして理解するために、私たちは物語のかたちを必要としている」とあります。そして『彼岸過迄』は統一感を欠いたまとまりの悪い作品だと指摘した後で、「そして、このこわれっぷりのよさが全く漱石的なのだ」と締め括っています。私も全く同感の感じがしました。