今日のFさんとの「ランボー読書会」は調子が良かったですね。

 朝は9時3分の新習志野行きに乗りました。幸い座席を確保できたので長らく積ん読になっていた『村上海賊の娘』(新潮社)を読みました。昨日上巻を読了してしまったので、駅前の須原屋書店で下巻を買っておきました。景(きょう)の奸婦にして醜女。嫁の貰い手がない当年二十歳と言う設定が面白く、ついついい夢中になってしまいます。
 今日のFさんとの「ランボー読書会」は調子が良かったですね。読書会の一時間ほど早く着いてしまったので、たっぷりと下調べをする時間が持てました。テクストにはランボーの「オフィーリア」の詩句から引用され、具体的に分析されていて分かりやすかったですね。ランボーの地方訛りや「感覚」テクストも引用されていました。相棒のFさんは「オフィーリア」に付いての論文を言語文化研究所の紀要に掲載していると記憶しています。今日の読書会は絶好調でした。
 5限の三年生のゼミではマリーズ・ブリュモンの『『星の王子さま』を学ぶ人のために』(世界思想社)の77ページの「道程」と題された部分から輪読を始めました。頁を一枚捲るとグレマスの「行為者モデル」が出てきます。夏目漱石の『坊ちゃん』を例に取って簡単に説明しておきました。マドンナは送り手、坊ちゃんは主人公、山嵐は補助者、赤シャツと野太鼓は敵対者だと説明しておきました。王子さまは満たされなければならない空虚をが自分の内に有ると感じています。けれども欠落が有るから生きるモチベーションもが生まれてくるのですね。第5章の「人間からユマニスムへ」の章に入ってしまいました。モラリストたちが「人間探求者」と呼ばれていることをお話ししておきました。『ユメ十夜』の二夜から四夜を観てゼミを終えました。