3限の演劇論では「女王は名優だった」と題するお話をしました。

 10時32分の各駅停車東京行きで移動を開始しました。新越谷駅の構内の小諸蕎麦で天麩羅蕎麦を食べました。今日は蒸し暑い天気なのですが、元荒川の桜並木に差しかかると涼しい風が吹き抜けて爽やかな気分になれます。大学に着いて、早速演劇論のハンドアウトを多文化理解準備室の助手のMさんから受け取っておきました。来週の演劇論と文学のハンドアウトを作成してMさんに印刷をお願いしておきなした。昼休みには725教室まで移動して演劇論のハンドアウトと主席表を設置しておきました。3限の演劇論では上野美子さんのテクストを利用して作った「女王は名優だった」と題するお話をしました。主人公はエリザベス女王です。彼女が結婚を外交の駆け引きに利用したりするいわゆるやり手だったこともお話しましたエリザベスは民衆の前に進んで姿を現し、理想的な君主像を体現しようとしたこともお話しました。残り時間はブノワ・マジメル主演の『王は踊る』を少々観ておきました。
 4限の4年生のゼミでは東浩紀氏の「動物化するポストモダン」を読みました。大きな物語を喪失したポストモダンの時代に生きる人間は「生の意味」を得ることができずに動物化する。ポストモダンの世界はシミュラークルとデータベースの二層構造であり、それに対応する形で主体は二層化される。・・・と言うなかなか難解なテクストでした。残り時間にはねじめ正一さんと谷川俊太郎さんの『詩のボクシング』を観てゼミを終えました。学生諸君が『詩のボクシング』を楽しんでくれたのが何よりでした。