新宿発9時27分の「はこね11号」で移動を開始しました。

 新宿発9時27分の「はこね11号」で移動を開始しました。町田、小田原、箱根湯本の順に順に問題なく走ってくれました。10時過ぎから雨が強くなったような印象を持ちました。車窓の外が一面の水田が広がっているので、そんな印象を受けたのかも知れません。
 小田原で団体客がみんな降りてしまったので、いささか寂しくなりました。箱根湯本に着いて「はこね」という屋号の店に入りました。私は天麩羅蕎麦を、家人はキツネ蕎麦を食べました。少々味付けが甘いような気がしました。箱根登山鉄道に乗って3回のスイッチバックを経て、小湧谷に移動しました。そこからバスに乗ると目の前に岡田美術館が見えてきます。料金の2800円を支払って、館内に入ると展示室全体を暗くしてあり、光で浮き彫りにされる陶器の群れが神秘的な感じがしました。喜多川歌麿の「深川の雪」は縦2メートル横三メートル十四センチの大作で、多数の人物が書き込まれていて、ご愛嬌に猫も一匹居るのでした。三階の第一室には屏風がずらりと並んでいて雅な感じがしたものです。森本草介の「ピアノの肖像」は白いドレスを着た少女が椅子に腰掛けている構図で長い髪が愛らしく感じられました。まだまだ書きたいことも有るのですか本当に岡田美術館の質量共に高い展示には私も家人も圧倒されました。二時間以上も掛けてゆっくりと鑑賞することができました。ケーブルカーと海賊船を乗り継いで何とか「山のホテル」へたどり着きました。