9時30分に山のホテルから小田原までバスが出ることになりました。

 9時30分に山のホテルから小田原までバスが出ることになりました。家人と私の二人でバスに乗り込みました。
 バスは降りしきる雨の中を着実に小田原に向かって行きます。ホテルの運転手さんの信頼できる運転に頭が下がります。所々、道路が甚だしく冠水していてひやひやするのでしが運転主さんの巧みな運転のテクニックで無事に切り抜けて行くのです。ポーラ美術館訪問は断念しました。モネ、ゴッホピカソルノワールなどの名品が有ることは岩佐倫太郎君の本で良く分かっているのですが、現地までの交通手段を奪われているのでは、いかともできません。また家人と捲土重来を期して再度挑戦するつもりです。
 何とか10時20分発の「さがみ76号」新宿行きに家人のお陰で無事に乗ることができました。家人の行動力にはいつも頭が下がります。自動発券機が故障して特急のホームで発券されると分かると突然走りだしてホームに有る自動発券機を見つけて特急券を買い求めたのですね。小田原、秦野、本厚木、相模大野、町田と「さがみ76号」は順調に走り続け、車中で私はドミニック・ローホーさんの『人生で大切なことは雨が教えてくれた』(幻冬舎)を再読して楽しみました。本のカバーに書いてある「晴れの日だけが幸福ではない。孤独、瞑想、メランコリーを楽しむ上質でシンプルな生き方とは?」と言う言葉に妙なリアリティーを感じたものでした。